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『血の配達屋さん』 北見 崇史(著)感想【グロ好きにはたまらない!?】

こんにちは、こうへい(@koheinoblog)です。

『血の配達屋さん』 北見 崇史(著)を紹介します。

終始一貫グロの連続で、もはや清々しさすらあります。

グロ系が苦手な方にはおすすめできません。

第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞優秀賞受賞作です。

オススメ度:

特におすすめな方

ホラーの中でもグロ系が好きな方

怖い都市伝説が好きな方

クトゥルフ神話が好きな方

あらすじ

ようこそ、血と錆の匂いが染みついたこの町へ。家出した母を連れ戻すため、大学生の私は北国の港町・独鈷路戸にやって来た。赤錆に覆われ、動物の死骸が打ち捨てられた町は荒涼としている。あてもなく歩くうち、丘の上の廃墟で母と老人たちが凄まじい腐臭の中、奇妙な儀式を行っているのを目撃する。それがすべての始まりだった――。真の“恐怖”をあなたは体感する。阿鼻叫喚、怒涛の展開に絶句するノンストップ・ホラー!

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感想

特別グロいホラーが好きというわけではないのに、表紙絵に魅かれて買ってしまいました。

多くの人におすすめできる作品ではありませんが、この世界観は嫌いではないです。

まともそうな主人公は、序盤でバスの中で猫が入ったズタ袋を枕にしていて最低だと思いました。

ただしそれ以降の展開が衝撃すぎるので霞んでしまいました。

独鈷路戸はとんでもない港町です。

そして家出をした母は、よそ者などではなくまさしく中心にいました。

最後の家族終結してのバトルシーンが見物です。

この段階になるともはやグロ系の描写はまったく気にならず、冷静に戦いを見守っていました。

そして、時折出てくる何とも間の抜けた主人公の感想や母の言動に思わず笑ってしまうことさえありました。

惚れぬいている女から抱き付かれ、さらに泣かれるのは、男としてある意味本望なのだが、近くには母がいるし、傍ではヤクザオヤジが団長の首を切断している。愛を語り合うには、ここは地球の中心から外れ過ぎているだろう。

ゾンビ映画でも物によってはコメディ要素がありますね。

それに少し似ていると感じました。

終わってみれば、あんなに恐ろしかった独鈷路戸の町の人たちは血気盛んとは言え、この家族に比べれば可愛いものでした。

主人公を置いて出航してしまいましたが、どうなることやら…

知らなかった単語・知識

タクランケ

北海道弁で「バカ者」、「愚か者」、「たわけ者」。ものすごく怒って、相手を罵るときに使う方言です。相手に対する蔑称ですね。

意味を知ったら背筋が凍る!? 北海道弁「たくらんけ」の意味とは - 北海道Likers (hokkaidolikers.com)

当(とう)をえる

道理にかなう。また、要点をしっかりとおさえる。

精選版 日本国語大辞典

桎梏(しっこく)

(「桎」は足かせ、「梏」は手かせの意)手かせと足かせ。転じて、自由な行動を束縛すること。また、そのもの。

精選版 日本国語大辞典

コケティッシュ(coquettish)

女性の、なまめかしいさま。

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