こんにちは、こうへい(@koheinoblog)です。
書籍『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』 アバタロー(著)を紹介します。
サラリーマンでありながら書評Youtubeチャンネルを運営している著者が読書術について書いた本です。
この本を読んだ後、さっそく次の本で実践している途中ですが、読んでいるときの集中力・吸収力が上がっているような気がします。
オススメ度:
特におすすめな方
読書に苦手意識がある方
本は読んでいるけれど、OUTPUTをしていない方
人にわかりやすい説明ができなくて悩んでいる方
あらすじ
///一歩踏み出す勇気を、読書×行動(OUTPUT)から始めよう。///
2021年は激動の時代を迎える。
コロナ禍で先行きが不透明になり、大不況の足音が聞こえてくる。
ただ、そんな時にも勇気を持って、一歩踏み出す必要がある。
本書は、そんなあなたの第一歩を「読書×行動」、つまりOUTPUT読書術によって踏み出すことを提案している。
読書はそもそもINPUTがメインだが、本書ではあえてOUTPUT――それは行動変容を促す第一歩の行為――だと定義している。
OUTPUTをするということは、そもそも第三者や社会に対して、自分の考えを伝えるという行為に他ならない。それは、一個人の存在を屹立しなければ、この時代を乗り越えることができないことともいえる。
著者は「渋い声」でお馴染みのアバタロー氏。書評YouTuberの中でもひと際異彩を放つ謎の人物である。
目次
プロローグ
第1章 人生を劇的に変える読書の威力
第2章 超効率的OUTPUTフローが、無限の可能性を引き出す
第3章 OUTPUT読書術の具体的な方法
第4章 絶対失敗しない選書の方法論
第5章 何をINPUTするのか?
エピローグ
要約
この本の1番のメッセージは、「読書によって、人は自己肯定感を高め、人生を好転させることができる」です。
そしてそのためには「読む」というINPUTだけでなく、自分の考えを他者に伝えること、つまりOUTPUTが必要なのです。
読書の力
本を読むことの意味
①自分のパフォーマンスを向上させるため
その道の専門家が長い時間をかけて培ってきた知見・ノウハウを得ることができる。
②人生のリスクを最小化させるため
知識によって回避できるリスクが数多くある。
③長い人生を心から楽しみ尽くすため
本から得られた知識・感性が人生を豊かにする。
他にも、米イエール大学が発表した研究によって、1週間に最大3時間半の読書をする人は、本を読まない人と比べ平均2年ほど長生きすると示されました。
今読書をあまりしない人も堅苦しく考える必要はありません。
読書に関する3つの誤解
①全て読む必要はない
適量を守ること、そして楽をして必要な情報を抜き取るというスタンスでいい。
②多く読めばいいわけではない
量よりも「自分は今、何を読むべきなのか」という問いに答える。
③速く読めばいいわけではない
速度よりもどれだけ吸収できるかが大切である。
超効率的OUTPUTフロー
4つのステップがあり、準備・読解・要約・発信です。
準備
集中できる環境を整えます。
身の回りを掃除し、手もとには本とペンと付箋だけというシンプルな状態をつくります。
スマホは自分から遠ざけます。
読解
本を読んで、著者の主張を解くのが目的です。
そのためには話のオチを先に押さえて、自分なりの仮説を持つと、読んだときの理解が深まります。
具体的には「本の表紙、帯、目次」を見て、5W1Hの問いかけをします。
しかし時間をかけすぎなくて大丈夫です。
そして実際に読み始めるときには、言葉の温度に注目します。
温度が上昇する場所 = 著者の主張 です。
著者の強い主張には、ペンで線を引き、足跡を残します。
読んだ内容を、何も考えず受け入れるだけではいけません。
著者の「問い」「主張」「根拠」にツッコミを入れて読み進めていきます。
用意した付箋は自分(読者)にとって重要な箇所に貼り付けます。
1冊で付箋3枚、など制限をかけて取捨選択を行っていきます。
要約
本文から無駄な枝葉を削ぎ落し、重要な幹だけを整理し、まとめあげる作業です。
要約の基本となる型は2つあります。
①序論・本論・結論型
初めに主張を書き、次にその理由・根拠を書き、最後に主張をもう一度繰り返すというものです。
②要点まとめ型
本の中の要点をまとめて羅列するというものです。
最後に総括として、羅列した要点から何が言えるか考え自分の意見・感想を加えるとよいでしょう。
発信
OUTPUTの発信先を設定して、話したり書いたり、実際に「出力」をします。
本の選び方
選書方法としてはシンプルなものが2つあります。
①自分の目的を最優先する「投資家的選書」
②自分の知的好奇心を最優先する「直観的選書」
本書は目的を最優先としているので「投資家的選書」を取り上げます。
まず心がけとして以下の内容を押さえておきましょう。
・自分が理解できるレベルの内容であること
・信頼性が高いと判断できる根拠があること
・経年的に価値が下がりにくい内容であること
具体的な方法は次の3つのステップです。
ステップ1 「読むべき本の方向性」を決める
ステップ2 「読むべき本のテーマ」を決める
ステップ3 「読むべき本の予算」を決める
感想
僕は普段読むのは小説がほとんどで、内容を想像してから読むというよりは、目の前の文章を追ってストーリーを楽しむというような読み方です。
「読解」の部分で紹介されている、読む前に自分なりの仮説を持つというのが特に参考になりました。
もちろんその他にもいろいろ勉強になったので、今後実践していきたいと思います。
自己肯定感が低いとはあまり思わないのですが、この本を読んでよかったです。
著者のことが気になったので、Youtubeチャンネルを検索してみました。
自身も読んだことがある『思考の整理学』の動画があります。
整理された要約と渋い声でかなり聞きやすく、すっと頭に入ってきます。
皆さんもぜひご覧ください。