実践経営・リーダーシップ

「どうせ無理」禁止令『NASAより宇宙に近い町工場 僕らのロケットが飛んだ』 植松努(著)感想

こんにちは、こうへいです。

『NASAより宇宙に近い町工場 僕らのロケットが飛んだ』 植松努(著)を紹介します。

Youtubeのチャンネル「TEDx」で著者のプレゼンテーションを聴いたことがある方もいると思います。

夢を追いかける勇気を与えてくれる1冊です。

本気で日本をよくしたいと思っているのが伝わります。

オススメ度:

特にこんな方におすすめ

夢はあるけれど叶える自信がないという方

教育に携わっている方

Kindle Unlimitedに入っている方

『NASAより宇宙に近い町工場 僕らのロケットが飛んだ』あらすじ

「日本一感動する講演会」と呼ばれている講演が本になりました。
北海道赤平市という小さな町で小さな工場を営みつつ、宇宙ロケット開発に情熱を注ぐ著者が、本業もロケット開発も成功させている自らの体験を通して「みんなが夢を持ち、工夫をして『よりよく』を求める社会をつくること」を提唱します。
感動と勇気を与えてくれる一冊です。

第1章 僕たちの宇宙開発
第2章 「よりよく」を求める社会をつくろう
第3章 「夢」って何だろう?
第4章 教えてくれる人がいないなら、自分で学べばいい
第5章 楽をしないで努力を楽しもう
第6章 他のどこにもない経営方針
第7章 あきらめないで世界を変えよう
第8章 未来の社会をつくるために

『NASAより宇宙に近い町工場 僕らのロケットが飛んだ』感想

夢を追っている人はかっこいいですし、自分のモチベーションにもなります。

著者が自分のためではなく、世の中のためになる夢を持っていることに感動します。

僕は、宇宙開発はあることを実現するための手段だと考えています。それは「どうせ無理」という言葉をこの世からなくすことです。

もちろん著者が宇宙や飛行機が大好きということには違いありません。

でも夢は「どうせ無理」という言葉をこの世からなくすことです。

この言葉には負の力があります。人の心を殺す言葉です。

「どうせ無理」が連鎖して、夢を持てない社会、失敗を許さない社会になってしまっています。

夢と手段の違い、見分け方についても言及しています。

夢をかなえるためのプラン Bがあるかどうかです。プランがひとつだけで、プラン Bがない夢は、きっと手段です。

感動・勇気を与えてくれる本ですが、聞こえの良いことばかりを言っているわけではありません。

今の自分には耳が痛い言葉もありました。

手加減した働き方をしていると、手加減した人生の生き方になり、人生の時間がもったいないんです。

仕事をさぼったり、特に手を抜いてやっているというつもりはありません。

ただし全力でやっているかと言われると、そうではないと自覚している自分もいます。

仕事というのはあくまでも生活をするお金を稼ぐためにしているもの、という考えがあるからです。

頑張ったからといって給料が上がるわけではないのならば、無理に頑張らなくてもいいんじゃないかと思ってしまうのです。

でもこの先30年以上も仕事をするのに、確かに人生の時間がもったいないですよね。

著者のような経営者と自分のような会社員ではまったく同じようにはいかないですが、少しずつでも変えていきたいです。

この歌には致命的な欠点があると思います。花屋さんの店先に並ぶ前に、どれだけ多くの花が間引かれて捨てられているのかということを忘れているからです。店頭に並ぶのも、すごい努力の結果です。
オンリーワンになるのにも努力が必要なのです。

昨今「オンリーワン」、「ありのままでいい」や「自由に生きよう」というような風潮があります。

捉え方を間違えると、開き直りにつながりかねません。

何もしなくてもいいのではなく、努力は必要だと書いてあります。

ですが、もちろん完璧な人間になれというわけではありません。

短所をなくすというよりは長所を伸ばす努力をすることが大事だと読み取りました。

うちの会社に、学習障害の施設の子どもたちが見学にやってきてくれました。どんな子が来るのか、来るまではちょっと不安だったんですが、その子どもたちは、今までに来たどんな学校の子どもたちよりも多くの質問をしました。多くに興味を持ちました。「やってみたい人、集まって」と言うと、全員が殺到します。そして、とても優しい子どもたちでした。ちょっとそそっかしかったんですが、そんなものはなんとかなるものです。

いつも本を読むときには印象に残った箇所にハイライトを入れるのですが、今回はかなりハイライトが多くなってしまいました。

人によっても心に刺さる言葉は違うと思うので、ぜひ読んでみてください。

僕も今日から「どうせ無理」という言葉は、他人に対しても自分に対しても使わないようにします。

『NASAより宇宙に近い町工場 僕らのロケットが飛んだ』学んだ単語・知識

ギリシア語で暇を「スコーレ」といって、これがスクールの語源だそうです。つまり、暇というのは学ぶべき時間なんです。

こちらの作品はKindle Unlimitedで読めます。(2022年10月16日時点)

この1冊は普通に購入する価値があるくらいの本なので、Kindle Unlimitedの方はぜひ。

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